ザガートに乗っていて、こんな不具合を感じることはありませんか?
お気づきな点や「こんな不具合、誰が見てくれるんだ?」と思ったら、以下の項目をチェックしてみてください。
この車の注意すべきところ/問題点/課題点/癖
- ヘッドライトが右走行用ついていませんか?
- トランスミッション、ギヤシフト時にギヤ鳴りする
- ダッシュボードまわりのレザーが弱い
- 走行後の再始動時にセルモーターが回らない(エンジン始動できない)ことがある
- タコメーターの針上がりが遅い タコメーター指針が実エンジン回転よりも低い車両が多い
- Rピラー下部が腐食しやすい
- 車高スタンダードでもワーニング点灯している
整備の考え方
- トランスアクスルの為、消耗品が多い。定期的に消耗部品の点検・メンテナンス・交換が必要
- 外装内装部品が入手困難
手を入れるべきところ/慎重にならなければいけないところ
- ヘッドライトが右走行用で車検合格できない車両が多い(改善可能)
- 消耗部品(社外)が入手できるが、純正部品とは違い、品質が悪いため手直しが必要であったり、寿命が短い(耐久性が低い)
中古車購入時は各部改造がされていない、なるべくオリジナルの車両を選択。
ギヤ鳴りする75のミッションが、自分たちの経験から来るロジックと技術力で正常に戻った時の感動は今でも忘れられません!
アルファロメオ社製の純正部品が供給されていた当時は何も問題なく直っていました。
しかし、純正部品が生産終了になってからは、輸入社外品にて対応させていただきましたが、ものの見事に部品に裏切られ、1年も乗るとギヤ鳴りするトラブルに戻ってしまいました。
そんな時、仲間がアドバイスをくれました。「日本国産車用のシンクロが使えそうだよ。」
早速メーカーからシンクロを取り寄せ組付けしてみたところ、さすがは日本製。完璧でした。
部品の互換性があるということは国産メーカーは、アルファロメオの部品をコピーして当時設計したものと思われます。(こんなとこからもアルファロメオの凄さがわかることになります)
その後、サーキットにて過酷な走行でも問題なく、納得のいく仕上がりになりました。
弊社では、純正部品生産終了の壁を乗り越えるべく、国産車用のシンクロにて現在も対応させていただいております。
カップリング交換後の振動発生
トランスアクスル車両のプロペラシャフトカップリング交換作業で部品が社外品しかない為、使用したところ、組付け完成後にロードテストしてみたら不快な振動がでました。
社外品のカップリング品質が悪い為です。
社外品しか入手できない為、仕上がりの悪い部分を大変時間をかけて(TA修理は愛情が必要です)調整したところ、振動を止めることが出来ました。
ニーズオートでは「新品」という言葉の担保だけでは部品を信用しません。自分の手で組み上げて、テストも何度も重ね、とことん点検・調整をしてから取付をさせていただいております。
-
ニーズオートは、部品販売に主軸を置いているわけではないので「車に対する技術力」と、もちろん「良い仕上がり」。つまりお客様に「不利益を与えない探求心」が商品ということになるのでしょうか。
僕は不利益をお客様に与えることは極力しないというのがベースの考え方なのです。
だから、Aという部品を交換するには、車の構造上、どうしてもBから先に外さなければいけない。
つまり修理をする上でAに手を加える時はBも同軸上なので、一度に済ませてしまえば工賃的にはお安くできる。
「間も無くBも不具合が出る」と予測できていても、そういうことはお客様にお知らせしないでAのみので終わらせるメカニックと、「それほど遠くない未来にBにも不具合が出そうな状況ですけどいかがいたします?」と選択肢を示せるメカニックではお客様側の立場を考えたらどちらがいいか…。
僕は後者のタイプなんですよ。
「後でどうせ不具合が出てくるから、今回の入庫でやってしまえば一回の工賃で済みますよ」と、ご案内させてもらってます。
お客様に不利益を与えない。これは、ニーズオート開業時から貫いている姿勢です。
-
例えば、115…。
中でもスパイダーを大切にされているお客様は多いと思います。
生地製の幌も痛みやすい部分ですよね。
そのようなデリケートなメンテナンスが必要な箇所でもニーズオートでは外注に出さずに全て自分の目で見て、自分の手で仕上げるようにしています。
一般論として整備工場は、専門以外の作業は外部の業者に依頼する形をとっていると思います。生地の補修や整形などといった専門外の業務なら尚更です。
しかし、ニーズオートでは「より完成度の高い、納得の行く仕上がりを目指しお客様に提供したい」という思いから、全てを自社で作業する方法を選んでいます。
専門外のことは新たに勉強する範囲も多岐にわたりますので、お客様がご自身の車を愛する気持ちと同等かそれ以上の情熱がないと、なかなか持続して提供できるサービスではありません。
一般的な整備工場でこのようなスタイルを採用しているところは少ないんじゃないかと思います。
また、純正部品が生産終了で入手できない場合は、アフターパーツメーカー部品を使用するしか手段がなくなります。
そのケースバイケースに合致した部品の選定や車の状態にピタリと合わせこむ加工技術にニーズオートは自信を持ってます。
例えば、115…。
中でもスパイダーを大切にされているお客様は多いと思います。
生地製の幌も痛みやすい部分ですよね。
そのようなデリケートなメンテナンスが必要な箇所でもニーズオートでは外注に出さずに全て自分の目で見て、自分の手で仕上げるようにしています。
一般論として整備工場は、専門以外の作業は外部の業者に依頼する形をとっていると思います。生地の補修や整形などといった専門外の業務なら尚更です。
しかし、ニーズオートでは「より完成度の高い、納得の行く仕上がりを目指しお客様に提供したい」という思いから、全てを自社で作業する方法を選んでいます。
専門外のことは新たに勉強する範囲も多岐にわたりますので、お客様がご自身の車を愛する気持ちと同等かそれ以上の情熱がないと、なかなか持続して提供できるサービスではありません。
一般的な整備工場でこのようなスタイルを採用しているところは少ないんじゃないかと思います。
また、純正部品が生産終了で入手できない場合は、アフターパーツメーカー部品を使用するしか手段がなくなります。
そのケースバイケースに合致した部品の選定や車の状態にピタリと合わせこむ加工技術にニーズオートは自信を持ってます。
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例えば75に関しては、大沢商会さんが1988年に日本への輸入を開始しました。実は僕はその輸入当時から75には関わらせていただいているのです。
家電でも車でも工業製品というのは何でも同じ論理だとは思うのですが、やはり新車の時のパフォーマンスを十分に把握していないと、いざ不具合が出て修理するにも基準がわからないことになりますよね?
直すと言っても何をどこまで触ったらいいのか?メーカーのエンジニアが考えて、メーカーのブランド名で発売された新品の状態を知らない人は復元できないと思うのです。
特にアルファロメオのような特徴的な乗り味の車は、新車を体験している人間っていうのは「この乗り味は新車リリース時より、どの程度変化しているか」が分かるのです。
でも残念ながら僕は105と116は新車に乗ったことがないです。新車リリース時の素晴らしい感覚を体験したことがないのです。
しかし、115、75、ES30は、新車から十分に走り込んでいますし、整備にも相当な時間を携わっています。とても貴重で幸せな時間でした。
そのような経験からアルファロメオ車が世界にリリースした車の状態をメカニックとして体験してきました。
新車の状態、アルファロメオ社が表現したい車づくりを体験してきたからこそ、整備や修理をするのに自信があるわけです。僕の中にはアルファロメオの基準があるわけです。
では116の整備はどうなるの?オーナー様は心配になりますよね。
大丈夫です!安心してください。
116は75の前身の車であって、実は大事なところはほとんど一緒なのです。
75を熟知してる人間は116を熟知してると言い切れるぐらい同じ車。
車を走らせるメカニック的な部分は心配いらないのです。
当然ですが、車両のデザインコンセプトだけはイタ車らしく大きく変化してますよね。
アルファロメオオーナーさんには、是非、アルファロメオが考えた本来の乗り味を体験しながらカーライフを楽しんでいただきたいです。
例えば75に関しては、大沢商会さんが1988年に日本への輸入を開始しました。実は僕はその輸入当時から75には関わらせていただいているのです。
家電でも車でも工業製品というのは何でも同じ論理だとは思うのですが、やはり新車の時のパフォーマンスを十分に把握していないと、いざ不具合が出て修理するにも基準がわからないことになりますよね?
直すと言っても何をどこまで触ったらいいのか?メーカーのエンジニアが考えて、メーカーのブランド名で発売された新品の状態を知らない人は復元できないと思うのです。
特にアルファロメオのような特徴的な乗り味の車は、新車を体験している人間っていうのは「この乗り味は新車リリース時より、どの程度変化しているか」が分かるのです。
でも残念ながら僕は105と116は新車に乗ったことがないです。新車リリース時の素晴らしい感覚を体験したことがないのです。
しかし、115、75、ES30は、新車から十分に走り込んでいますし、整備にも相当な時間を携わっています。とても貴重で幸せな時間でした。
そのような経験からアルファロメオ車が世界にリリースした車の状態をメカニックとして体験してきました。
新車の状態、アルファロメオ社が表現したい車づくりを体験してきたからこそ、整備や修理をするのに自信があるわけです。僕の中にはアルファロメオの基準があるわけです。
では116の整備はどうなるの?オーナー様は心配になりますよね。
大丈夫です!安心してください。
116は75の前身の車であって、実は大事なところはほとんど一緒なのです。
75を熟知してる人間は116を熟知してると言い切れるぐらい同じ車。
車を走らせるメカニック的な部分は心配いらないのです。
当然ですが、車両のデザインコンセプトだけはイタ車らしく大きく変化してますよね。
アルファロメオオーナーさんには、是非、アルファロメオが考えた本来の乗り味を体験しながらカーライフを楽しんでいただきたいです。
本当に有り難いことに、お客様の中には僕のことを、ニーズオートのことを、「アルファロメオ最後の砦」なんて呼んでくれる方もいます。
本当に有り難いのですが、僕は別にメカニックとして特別なものを持ってる訳じゃないのです。
車が大好きで大好きで、コツコツと一個ずつ自分のもの(技術)にしようと思ってやってきた40年間があるだけなのです。
自分が大好きなことに没頭できて、お客様がずっと悩みながらも我慢して乗っていたアルファロメオが調子よくなり、更に満面の笑みを浮かべながら「ありがとう」と言って代金まで頂戴している…。
本当に幸せな40年間でした。
あるお客様は冗談で
「中村さんのやっていることは仕事ではないんだよな。仕事というのは苦しいものだ。人間関係にしても製品開発にしても、販売なんてもっとそうだが、苦しさを乗り越えて頑張るからこそ対価をもらえる。
ところが中村さんの日々を見ていると、大好きなアルファロメオを整備して、しかも自分が納得するまで時間も曜日も関係なくやって、当然ながらその仕上がりはバッチリになるわけで。そんな毎日を仕事とは言わないんだよ。
中村さんが仕事と呼んでいる整備の時間は趣味だ。不具合のあるアルファロメオをバッチリに仕上げる趣味だ。趣味だからこそとことんやる。自分ごととしてやる。それだからお客はみんな喜ぶよな。私もその一人だけどね」と。
トランスアクスル(TA)の車両(フェッタ・75・ES30)の魅力
- 何しろ各部工夫がされた車両で、アルファロメオのエンジニアが自分たちの思いのままに設計したのではないかと思わせる箇所が随所にみられる車。
- メンテナンスに手間がとてもかかり、メカニック泣かせな車ではあるが、TAに惚れ込んでいるメカニックであれば、とことん作業ははかどらないが、1点1点のパーツに魅力があり、工夫しての組付け・繊細な調整を十二分に楽しませてくれる車。
- 消耗部品点数が多くメンテナンス費用が多少かかる車。
- 走行フィーリングが特に最高の喜びをオーナーに与えてくれる車。
ザガートSZ・RZ(ES30)特徴
- 異次元な斬新なデザイン さすがザガート・走り共に最高
- 基本75と同じであるがサスペンション廻りが別物
- 各部75より凝った作り込み
- タイベルテンショナーが155V6に変更されている車両が多い
-
アルファロメオ…。
長持ちしない部品の塊だってことだよね(笑い)。
言い換えれば、美しいパーツの集合体ってことかな。美術品でも人間の身体でも、どの世界も美しさって維持するのは本当に大変なようですね。
アルファロメオの特徴というか「良い車」という定義が、日本人とは同感覚ではないようです。
多くの日本人が考える「良い車」というのは「壊れない車」ですよね。
アルファロメオのオーナーさんはそうは思ってないとは言ってても、やはり人である以上、「無駄なお金は使いたくはない」「自分では理解できないところにお金は使いたくない」から、「壊れない車」が良い車になっていくのでしょう。
-
「それでもアルファロメオがいい!」と言うのは、やっぱり非日常的な要素を求めるんじゃないかな。
旅行とか行った時って「普段と違う景色」「違う料理」「違う生活環境」になるから感動するんであって。実は限りがあるからこそ心が震えるのではと思ったりもしています。
輸入車も旅行と似ていて、普段通りではない。思い通りにいかないとか難しいとか、いつもとちょっと違うっていう・・・そういう非日常的なことへの刺激や感覚、感触。
そういうところの一部分をアルファロメオが補ってくれ提供してくれているのでしょう。
人は良くも悪くも何かと比較して幸福を感じるものだそうです。「人とは違う」っていう感覚はとても大事なことのようです。
アルファロメオという尖った選択肢。これって個性を大事にするという意味で凄く良いことみたいです。
他人と同じでいい。被っていても気にならないというのなら、輸入車というカテゴリーでもメルセデスとかBMWなんか、もっと売れています。
アウディとかフォルクスワーゲンとかも世界から評価されています。
ただ、みんな同じ車に乗っているんですよね。他の人と同じのが良ければ、そういう安心感を買うのもありですよね。
アルファロメオは美しいです。
美しいものには、ご機嫌もとらなくちゃですし、手もかかるのです。
現実的には不具合が多くて維持費も掛かる!それを維持したいっていうのは「他の人と違うものを乗りたい」そういうことを主張したいってこともあるんでしょう(笑い)。
-
でもね、「闇雲に目立ちたい」「他人とは違うものを持っている所有欲に満たされたい」という人は、アルファロメオのユーザーには少ないと思います。
アルファロメオのユーザーは「車本来の魅力を感じたい」という人ですね。
まあ、フェラーリやランボルギーニはね、(もちろん車の魅力もあるけれども)やはり目立ちたいという欲望が購入へと繋がる大きな動機の一つでしょう。
そういう欲求はアルファロメオのオーナーには少ないんじゃないかな。
「目立ちたい」じゃなくて「自分が思うような運転をして楽しみたい!」という方が先なんじゃないかな。
-
ここに挙げた75、105、115、116、ES30・・・今回選んだこの5車種のお客様は、何か、他と迷うとかじゃなくて一点買いの車ですよ。「これ!これが欲しい!」っていう。
「アルファロメオのスパイダーもいいけども、フォルクスワーゲンのオープンもいいな!」ってそういう人はいない。
「うん!もう、コレを目指して!コレがいいんだ!」っていう。
その一目惚れ車両がこの5車種ですよね。
他とは比べられない。
迷いようがないっていうところが、やっぱり一番の魅力なのかな。
あとはやはりメンテナンスが必要なので手がかかる。とても我がままにできてる車なんですよ。
その我がままなところが、また魅力でもあるんでしょうね。
誰にでも容認できる領域の話ではないですね。大人のゆとりの話です。人生に華を添えるようなことです。
-
75に感じる愛着とか可愛らしさとかですか?
やっぱりスタイルでもあり、乗り味でもあり。でもこう言うと当たり前のことになっちゃうね(笑い)。
その当たり前のことは、この選んだ5台(75、105、115、116、ES30)に関しては・・・当てはまらない。何しろ個性的な車なんですよ。アルファロメオにしかない車。
それなら手のかかりそうな旧車じゃなくて、最新のアルファロメオはどうかっていうと・・・。
快適な走行が出来る車はアルファロメオじゃなくてもあります。アルファロメオに乗った後に目をつぶってBMWに乗っても特に大きく変わらないですよね。
国産車なんてもっと顕著かも。いま凄く売れているホンダの軽ハイトワゴンに乗ってもスズキでもダイハツでもあまり変わらないです。
それが今の車の作り方なんです。大衆ウケの良い仕上がりなのでしょうね。
僕が選んだこの5車種っていうのは、「これじゃないと『それ』にならない」んです。唯一無二。そういう車です。
「要はアルファロメオらしい特別な車」って言ったらいいかな。
-
もうこの世の中には同じものは二度と出ないよ、と。
アルファロメオのエンジニアの技術の結晶ですよ。
と言うのがこの5台です。技術の結晶とでも言いましょうか。一台一台の個性が輝いている。
「長い車の歴史の中でずっと作り上げてきたものの完成形」とでも言ったらいいのか。
コンセプトからストーリーまで完成してるんですよね。
でも別の見方をすると、完成はしてるんだけれども、では今現在にも通用するかって言ったら、そういうのとはまたちょっと違う。
もちろんそうだよね、今風の快適さの要素はないんだから。
個性が強いというのは、誰にでも使いやすいということにはならない。もっと言えば扱いづらさもあることになる。
そういうものってハマる人にはズバッとハマる。少数の人かもしれないが、その魅力を100%どころじゃなく300%感じとる訳だから。
誰もがいいっていうのはそれは「無難」な事だから。
無難なものに強烈な魅力を感じる人は、まずいないんじゃないかなと。
無難=合理的ってことだからね。
アルファロメオ、この5台は「非合理的」。でも、それだからいいんだ!
-
では、一つ一つの、一台ごとの方向性とか違いとかっていうと。
車種を分けるとすると、116と、75と、ES30。この3つが同じグループ。
115と105。これが同じグループ。
そんな車種分けですね。
その違いはね。この115と105っていうのはフロントエンジン、フロントミッション、リア駆動。
前側にエンジンとミッションが付いていて、後ろで駆動してるっていうのが115と105。
では116、75、ES30はどうなってるかっていうと、フロントにエンジン、リアにミッション、リヤ駆動。ギアが後ろについてるんです。
なぜか?それは後ろに重いもの(ミッション)を載せることにより、要は前後の重量バランスを良くしてる。
前ばっかり重くしないで、後ろの重量配分も考えた方がいいんじゃないのということで生まれたプロジェクト。
市販車なのに重量配分まで凝ってる車なの?と思うでしょ?
そういう重量配分がいいのならば、なんで他の市販車もやらないのって思うでしょう。
答えは簡単。
生産コストがかかって、尚且つ生産するのに面倒だから。
後ろにミッションくっつけるっていうのは、いっぱいお金がかかるので燃費も悪い。
時代に逆行してる。
でも時代に逆行してても、本物を目指したいという気持ちを燃やしているエンジニアはどこのメーカーにもいる。
真のスポツカーである日産のGTRって知ってるでしょう。
フロントエンジン。リアミッション。75と一緒なの。結び付くでしょ。すごい車って。
だから、それをもう何十年前だ?って言う程、昔にやって実現してるの。
日産はつい最近に実現したの。でもアルファロメオは遥か昔に実現して販売していた。
それもスポーツカーじゃなくて、特別な人向けでもなくて、普通の人が300万円台で買える4ドアのセダンで実現してるの。
凄くないですか!面白くないですか!チャレンジ精神がカッコよくないですか!
だからそれが、この車の素晴らしいところの一つなんですよね。
END.
アルファロメオ…。
長持ちしない部品の塊だってことだよね(笑い)。
言い換えれば、美しいパーツの集合体ってことかな。美術品でも人間の身体でも、どの世界も美しさって維持するのは本当に大変なようですね。
アルファロメオの特徴というか「良い車」という定義が、日本人とは同感覚ではないようです。
多くの日本人が考える「良い車」というのは「壊れない車」ですよね。
アルファロメオのオーナーさんはそうは思ってないとは言ってても、やはり人である以上、「無駄なお金は使いたくはない」「自分では理解できないところにお金は使いたくない」から、「壊れない車」が良い車になっていくのでしょう。
「それでもアルファロメオがいい!」と言うのは、やっぱり非日常的な要素を求めるんじゃないかな。
旅行とか行った時って「普段と違う景色」「違う料理」「違う生活環境」になるから感動するんであって。実は限りがあるからこそ心が震えるのではと思ったりもしています。
輸入車も旅行と似ていて、普段通りではない。思い通りにいかないとか難しいとか、いつもとちょっと違うっていう・・・そういう非日常的なことへの刺激や感覚、感触。
そういうところの一部分をアルファロメオが補ってくれ提供してくれているのでしょう。
人は良くも悪くも何かと比較して幸福を感じるものだそうです。「人とは違う」っていう感覚はとても大事なことのようです。
アルファロメオという尖った選択肢。これって個性を大事にするという意味で凄く良いことみたいです。
他人と同じでいい。被っていても気にならないというのなら、輸入車というカテゴリーでもメルセデスとかBMWなんか、もっと売れています。
アウディとかフォルクスワーゲンとかも世界から評価されています。
ただ、みんな同じ車に乗っているんですよね。他の人と同じのが良ければ、そういう安心感を買うのもありですよね。
アルファロメオは美しいです。
美しいものには、ご機嫌もとらなくちゃですし、手もかかるのです。
現実的には不具合が多くて維持費も掛かる!それを維持したいっていうのは「他の人と違うものを乗りたい」そういうことを主張したいってこともあるんでしょう(笑い)。
でもね、「闇雲に目立ちたい」「他人とは違うものを持っている所有欲に満たされたい」という人は、アルファロメオのユーザーには少ないと思います。
アルファロメオのユーザーは「車本来の魅力を感じたい」という人ですね。
まあ、フェラーリやランボルギーニはね、(もちろん車の魅力もあるけれども)やはり目立ちたいという欲望が購入へと繋がる大きな動機の一つでしょう。
そういう欲求はアルファロメオのオーナーには少ないんじゃないかな。
「目立ちたい」じゃなくて「自分が思うような運転をして楽しみたい!」という方が先なんじゃないかな。
ここに挙げた75、105、115、116、ES30・・・今回選んだこの5車種のお客様は、何か、他と迷うとかじゃなくて一点買いの車ですよ。「これ!これが欲しい!」っていう。
「アルファロメオのスパイダーもいいけども、フォルクスワーゲンのオープンもいいな!」ってそういう人はいない。
「うん!もう、コレを目指して!コレがいいんだ!」っていう。
その一目惚れ車両がこの5車種ですよね。
他とは比べられない。
迷いようがないっていうところが、やっぱり一番の魅力なのかな。
あとはやはりメンテナンスが必要なので手がかかる。とても我がままにできてる車なんですよ。
その我がままなところが、また魅力でもあるんでしょうね。
誰にでも容認できる領域の話ではないですね。大人のゆとりの話です。人生に華を添えるようなことです。
75に感じる愛着とか可愛らしさとかですか?
やっぱりスタイルでもあり、乗り味でもあり。でもこう言うと当たり前のことになっちゃうね(笑い)。
その当たり前のことは、この選んだ5台(75、105、115、116、ES30)に関しては・・・当てはまらない。何しろ個性的な車なんですよ。アルファロメオにしかない車。
それなら手のかかりそうな旧車じゃなくて、最新のアルファロメオはどうかっていうと・・・。
快適な走行が出来る車はアルファロメオじゃなくてもあります。アルファロメオに乗った後に目をつぶってBMWに乗っても特に大きく変わらないですよね。
国産車なんてもっと顕著かも。いま凄く売れているホンダの軽ハイトワゴンに乗ってもスズキでもダイハツでもあまり変わらないです。
それが今の車の作り方なんです。大衆ウケの良い仕上がりなのでしょうね。
僕が選んだこの5車種っていうのは、「これじゃないと『それ』にならない」んです。唯一無二。そういう車です。
「要はアルファロメオらしい特別な車」って言ったらいいかな。
もうこの世の中には同じものは二度と出ないよ、と。
アルファロメオのエンジニアの技術の結晶ですよ。
と言うのがこの5台です。技術の結晶とでも言いましょうか。一台一台の個性が輝いている。
「長い車の歴史の中でずっと作り上げてきたものの完成形」とでも言ったらいいのか。
コンセプトからストーリーまで完成してるんですよね。
でも別の見方をすると、完成はしてるんだけれども、では今現在にも通用するかって言ったら、そういうのとはまたちょっと違う。
もちろんそうだよね、今風の快適さの要素はないんだから。
個性が強いというのは、誰にでも使いやすいということにはならない。もっと言えば扱いづらさもあることになる。
そういうものってハマる人にはズバッとハマる。少数の人かもしれないが、その魅力を100%どころじゃなく300%感じとる訳だから。
誰もがいいっていうのはそれは「無難」な事だから。
無難なものに強烈な魅力を感じる人は、まずいないんじゃないかなと。
無難=合理的ってことだからね。
アルファロメオ、この5台は「非合理的」。でも、それだからいいんだ!
では、一つ一つの、一台ごとの方向性とか違いとかっていうと。
車種を分けるとすると、116と、75と、ES30。この3つが同じグループ。
115と105。これが同じグループ。
そんな車種分けですね。
その違いはね。この115と105っていうのはフロントエンジン、フロントミッション、リア駆動。
前側にエンジンとミッションが付いていて、後ろで駆動してるっていうのが115と105。
では116、75、ES30はどうなってるかっていうと、フロントにエンジン、リアにミッション、リヤ駆動。ギアが後ろについてるんです。
なぜか?それは後ろに重いもの(ミッション)を載せることにより、要は前後の重量バランスを良くしてる。
前ばっかり重くしないで、後ろの重量配分も考えた方がいいんじゃないのということで生まれたプロジェクト。
市販車なのに重量配分まで凝ってる車なの?と思うでしょ?
そういう重量配分がいいのならば、なんで他の市販車もやらないのって思うでしょう。
答えは簡単。
生産コストがかかって、尚且つ生産するのに面倒だから。
後ろにミッションくっつけるっていうのは、いっぱいお金がかかるので燃費も悪い。
時代に逆行してる。
でも時代に逆行してても、本物を目指したいという気持ちを燃やしているエンジニアはどこのメーカーにもいる。
真のスポツカーである日産のGTRって知ってるでしょう。
フロントエンジン。リアミッション。75と一緒なの。結び付くでしょ。すごい車って。
だから、それをもう何十年前だ?って言う程、昔にやって実現してるの。
日産はつい最近に実現したの。でもアルファロメオは遥か昔に実現して販売していた。
それもスポーツカーじゃなくて、特別な人向けでもなくて、普通の人が300万円台で買える4ドアのセダンで実現してるの。
凄くないですか!面白くないですか!チャレンジ精神がカッコよくないですか!
だからそれが、この車の素晴らしいところの一つなんですよね。
END.