1. TOP
  2. ほんの数分の魔法の時間帯マジックアワー

ほんの数分の魔法の時間帯マジックアワー

ほんの数分の魔法の時間帯マジックアワー

「マジックアワー」とはご存知でしょうか?
日の出後や日没後のほんの数十分体験できる薄明りの時間帯。太陽の残光のみで空の色が変化する時、限りなく影の無い状態が作り出される時間帯が「マジックアワー」です。

天気や季節、空気の状態などにより輝きかたは違うものの、柔らかな色相で金色に輝く空を見たことがない人はいないでしょう。
その色合いは赤・オレンジ・黄色・ピンク・紫など何色もの層に見え、ほんの僅かな時間の中で刻々と色味を変えていきます。

まだ白い月が浮かぶ高い空は青く、金色に輝く地平線の空とのグラデーションは幻想的であり、切なささえ感じます。

美しい写真が撮れる時間帯

美しい写真が撮れる時間帯

どんな被写体も美しく幻想的でまるで、魔法のような写真が撮れるのがマジックアワーの時間帯です。
写真を撮る技術に自信がない方でも、特別な技術を使わなくても自然が生み出した光の中での撮影は情緒的な写真が撮れることでしょう。

マジックアワーの光に照らされた木々は細い枝の一本一本までもが浮かび上がり、住み慣れた街も昼や夜とは違う姿を見せてくれます。
夕刻の眩い太陽が沈みきったその瞬間・日が昇り始める僅かな時間、周りの景色が淡い色に染められた瞬間を形に残すのもいいですね。
また、写真に残すことで日々違う輝きである事に気づかされると思います。

人生の中にある奇妙な時間

人生の中にある奇妙な時間

三谷幸喜監督「ザ・マジックアワー」という映画があります。

◆参照:ザ・マジックアワー - 映画・映像|東宝WEB SITE

三谷幸喜監督の映画には、普通なら関わりあうことがないような人と人がある物事をきっかけに交わることになり、主人公が巻き起こすドタバタに巻き込まれる一人一人の人生がフィーチャーされながら描かれています。

「ザ・マジックアワー」が伝えていること

「ザ・マジックアワー」は、ある男の依頼で全く売れていない役者が初めてもらった主演の仕事が幻の殺し屋の代わりになりきってほしいというものでした。
売れない役者は、街で起こる全ての事件が映画の撮影だと思い込み、本物の幻の殺し屋までもが驚いて逃げてしまうほど張り切って幻の殺し屋を堂々と演じきります。

それが売れない役者であった男にとって「人生で最も輝く瞬間」になり、この経験をきっかけにこの先も役者を続けていこうと決意するのでした。

誰にでもある「人生で最も輝く瞬間」を三谷幸喜監督は「マジックアワー」という言葉を使って表しているのですが、三谷幸喜監督作品は一人一人の人生がドラマでありそのドラマの中の主役はあなたなのだと伝えてくれているように思えます。

同じマジックアワーは二度とない!

同じマジックアワーは二度とない!

寝ぼけまなこの早朝、家路を急ぐお母さん、学校帰りの学生さん、塾や習いごとに向かう子供達、仕事に追われるサラリーマン。
マジックアワーはそんな少しせわしない時間帯にあるほんの僅かな時間です。
慌ただしい生活の中で、なかなか空を見上げる時間も周りを見渡す時間も無くなっているかもしれません。
ですが、自然が生み出してくれる幻想的なマジックアワーは同じものは二つとありません。時には立ち止まって眺めてみてください。
周りのすべてが輝いて見えるのは、きっとあなたの人生も輝いている瞬間なのだと思います。