大人も魅了されるミニチュアの世界
子どもの頃に男性なら、レゴブロックで街並みを作った、ミニカーを集めた、プラレールを敷いて電車を走らせた。
女性ならシルバニアファミリーやリカちゃん人形のお家でごっこ遊び。
自分で段ボールやお菓子の空き箱などを工夫して作って遊んだ方もいると思います。
懐かしいですね~。
その小さな世界の中にいるかのような夢と想像が詰まった時間だったのではないでしょうか?
大人になっても、ジオラマや本物そっくりなミニチュアを目にすると子供の頃のようにワクワクし、想像を掻き立てられます。
今、SNSや動画でもジオラマやミニチュアは人気が高く、その出来栄えや想像力はどれも見事なものばかりで大人がハマるのも納得できます。
精密に作られたミニチュアは、大人だからこそより魅了されるのかもしれませんね。今回はSNSなどで人気を博しているミニチュア界を紹介していこうと思います。
いろいろなミニチュアアート
「ミニチュア」と言っても、街並みや風景を縮小し再現したジオラマや、食べ物や家具や食器などをミニチュアにしたもの、実際のものを何かに見立てた世界など様々です。
ここで、ジオラマアートやミニチュアアートの有名な方と作品をいくつか紹介します。
日常の風景がそのままミニチュアに! ジオラマアニメーターMozuさん
◆Mozuさんのサイト|Mozu STUSIOS
若きジオラマアニメーターMozuさんの作品は、そこに日常があります。
Mozuさんご自身の部屋やゴミ捨て場、高校の教室など一見ジオラマとは思えないほど、日常の風景がそのまま精密に再現されています。Mozuさんが高校生の時にはこれを作り上げたことにも驚きです!
◆YouTube:Mozuのミニチュア制作記
制作の様子を写した動画にはMozuさんの手が一緒に写っているので、ジオラマの中にある物がいかに小さいかわかると思います。
しかし、そのどれもが本当に精密で、壁に貼られたプリントの角が少し丸まっていたり、ノートや教科書が使われている形跡があったり、机の上や床に散らかった物、引き出しの中など見えないところにまでとことん現実にこだわっています。
本物過ぎるミニチュア! ミニチュア作家 田中智さん
◆田中智さんのSNS『Nunu's House』
Twitter
インスタグラム
これが本物でないと誰が気がつくでしょう!?
実物はどれも指の平にちょこんと乗ってしまうほど極小サイズの作品なのに、細部に至ってどこまでも精巧に作られています。
◆YouTube:Tomo Tanaka
美味しい匂いさえも想像できてしまいそうな食べ物の数々!
マスタードのつぶつぶ感やおいしそうに焼けたウインナー、大口でかぶりつきたくなるようなハンバーガー…どれも食べられないのが残念なほど美味しそうです。
田中智さんのミニチュア作品は食べ物だけではありません。
食器や容器などの細やかな作り! また、ショッピングウインドに並ぶシューズやバック、イヤホンやOA機器・・・数ミリサイズでここまで精密に再現できるものなのかと驚かされる作品ばかりです。
発想力豊かで思わず笑ってしまう 田中達也さんの『毎日ジオラマアート』
◆田中達也さんのサイト|MINIATURE CALENDAR
◆田中達也さんのSNS
Twitter
インスタグラム
日常の中にある物とジオラマの人形を合わせて一つの風景にしてしまう田中達也さんの作品は、思わずクスッとしてしまいます。
◆YouTube:Tatsuya Tanaka
『MINIATURE CALENDAR』とあるように、365日の風景が展開さています。
そのどれもが、「確かにそれに見えてくる!!」と、着眼点の素晴らしさに感嘆の声があがってしまう作品です。
小さな人々が生活する世界は、食材で造られた森であったり家具であったり、日用品が街並みになっていたり・・・本当に愉快でワクワクする作品ばかりです。
本当に食べられるミニチュア料理 Miniature Spaceさん
Miniature Spaceさんの作るミニチュア料理は、まるで「借りぐらしのアリエッティ」の世界!
小人がいたらこんな風に料理をするのかなと想像を掻き立てられる動画がです。
『Miniature Space』さんのYouTubeでは、ミニチュアのキッチン用具を使用し本当に食べられる料理をつくり上げています。
◆YouTube:Miniature Space
使われているキッチン用具は、どれも指先でつまむのがやっとなくらい小さなものですが、実際のキッチン用具と同じように包丁で物を切ることもできますし、鍋を火にかけることもできます。
冷蔵庫の中にはお肉なども入っているので実際に冷やすことができます。本当に小人がいたら生活できるレベルの可愛らしいキッチンで、料理がつくり上げられていく様子は感動します。
コメント欄を見ると外国の方が沢山視聴しているのも驚きです。
ミニチュアの世界は想像力の宝庫
私達の日常の中にある全ての物は、制作・製造に携わる人たちが細部にわたりデザインや性能に拘りを持ち作り出されています。
それを、数ミリの世界で再現するのですからどれだけ大変なことか想像しきれないほどの苦労があることでしょう。
実物と同じ材質のものでは作り出せないものもあるので、縮小サイズでいかに本物に近いものを作り出すかは想像力が必要です。
本物に見えるようにするには質感や使用感を表現しなければなりません。
また、自然が作り出す風景や造形物の風化による傷み具合などの再現は、難易度が高いのではないでしょうか。
作品をみるとミニチュアアートを手掛けている方々がいかに観察力に優れているかが覗えます。観察力とそれを実現させるための想像力がミニチュアアートには重要なのですね。
まとめ
ミニチュアアートをいくつか紹介させていただきましたが、どの作品も「小さくて可愛らしい」というだけでなく、小さな世界の中でディテールにとことん拘り制作させています。
その制作者の熱意が作品を通して見ている人達に伝わり、共感や感動を覚えその世界に引き込まれるのですね。
また、ミニチュアアーティストの観察力と想像力はどんな仕事にも活用できる思考だと思います。